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組織でインテリジェントオートメーションが必要とされる理由トップ5

経営コンサルティング会社のマッキンゼーによると、インテリジェントオートメーションのプラットフォームを導入することで、現行システムへの投資が組織に、より多くの利益をもたらす可能性があります。十分に調整されたデジタルワーカーのテクノロジーは、多くのチャンスを提供するとマッキンゼーは説明しています。

「インテリジェントプロセオートメーション(IPA)は、基本的なプロセスの再設計に加え、ロボティックプロセスオートメーションと機械学習という新しいテクノロジーを組み合わせたものです。これは、ビジネスプロセスを改善し、繰り返し反復されるルーチンワークを排除してナレッジワーカーを支援する次世代型のツールセットです。顧客応対を簡素化し、プロセスを加速させて、カスタマージャーニーを根本的に改善することができます。」

これらの機会を検討し、組織でインテリジェントオートメーションが必要とされる理由トップ5を見ていきましょう。

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顧客満足度を高める

インテリジェントオートメーションにより、プロセスをすばやく適応させ、顧客エクスペリエンスを向上させる新しい方法が提供されます。

2020年の6,700名を超える経営者を対象とした調査では、ビジネスの意思決定者の63%が、顧客の需要に対応するのに苦労していると回答しています。社内プロセスを自動化して効率化を図っても、それだけでは限界があります。企業は顧客に深くかかわり、満足度を高める必要があります。なぜなら、それが顧客から期待されていることであり、そうしなければ顧客は競合他社に奪われてしまうからです。インテリジェントオートメーションで、チャットボット、スマートフォーム、自然言語処理を組み合わせた機能を提供することで、応答性の高いやり取りを顧客に提供できるようになります。需要に対応するために追加で人材を投入したり、顧客が求めるサービスを提供するために社内のシステムを変更したりする必要はありません。

基本の秘訣

顧客中心の企業は、顧客中心ではない企業よりも60%収益性が高くなります。

2

変化にすばやく対応する

世界は常に変化しています。競合他社も同じです。

政府の法令は急に変更されることがあります。すぐに対応して遵守しないと多額の罰金やその他の罰則が課されるリスクが生じます。変化が生じた場合、企業はのんびり構えてはいられません。インテリジェントオートメーションは、敏捷性によるイノベーションを推進し、チームの生産性を向上させます。

データの80%超は非構造化ソース由来であるため、膨大な量のメールを整理したり、トランスクリプションエンジンで音声コンテンツを検索可能なリソースにデコードしたりするために人工知能(AI)や自然言語処理(NLP)のパワーが必要です。そしてデータを活用するには、インテリジェントオートメーションですばやく適切なコンテンツを分類、検索、表示する必要があります。

3

AIや機械学習を活用する

データがオーバーフローして相互に連携できないシステムに、高度な人工知能(AI)や機械学習(ML)を導入するにはどうすればよいでしょうか。システムとAIまたはMLエンジン間の専用の接続の開発に何年も費やすことなくこれを実行することはできるでしょうか。

高度なAIまたはMLを自社開発システムも含めた社内のすべての現行データソースと相互接続するには、インテリジェントオートメーションプラットフォームが理想的です。インテリジェントオートメーションプラットフォームは、システム内のデータを評価するAIエンジンを選択する際に、柔軟な対応が可能です。

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マーケットでの敏捷性を高める

インテリジェントオートメーションは、組織の敏捷性を高めるのに役立つ大きな要因の1つです。

市場で新しいチャンスが生まれたときに、構造的な変更をほとんど加えずに、製品やサービスをすばやく開発できるとしたらどうでしょうか。

マッキンゼーは、企業環境の敏捷性を高める点で次のような知見を提供しています

「敏捷性(アジリティ)には2つの要素が求められます。1つはすばやく動く能力、スピード、機敏さ、応答の速さなどダイナミックな機能です。もう一つは安定性です。変化しない安定した基盤(プラットフォーム)が必要です。」

強固な基盤を持ち、ダイナミックな対応もできる企業は、機会をとらえ、リスクを管理することができます。

インテリジェントオートメーションは、その時点で業務を運営している安定したシステムを活用するため、その強固な基盤が下支えとなりつつ、オートメーションや人工知能などのテクノロジーですばやくチャンスに反応できるようになります。

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人を解放する

インテリジェントオートメーションが必要となる最も重要な理由の1つは、組織の最大の強みとなる人を解放することで、ビジネスオペレーションを戦略的に評価し、改善できるようになることです。

マッキンゼーの記事では以下のように説明されています。

「創造性、批判的思考、意思決定、複雑な情報処理など、高次の認知スキルの需要は2030年まで増加します。」

機械は、取引をすばやく処理するのに適しており、「従来の方法」のバイアスに惑わされることなく再設定が可能です。一方、人間には、他の人が気に入って購入し、使用してくれるような新しい製品やサービスを開発する能力があります。

人間は障害を乗り越えたり、創造的なソリューションを考えだしたりすることができ、マーケットの需要や政府の規制、消費者の好みの変化などによって生じるビジネスの課題を解決するのに適しています。

AIを搭載したインテリジェントオートメーションで隠れたパターンを発見したり、機械学習で新たな機会を発見したりする一方で、人間は、ビジネスの運営という最も得意な分野に専念しましょう。

基本の秘訣

自動化をイノベーションと機会の原動力として見ると、世界は可能性に満ち溢れていることに気づきます。そして、これこそがインテリジェントオートメーションが必要となる最も重要な理由の一つです。


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エンタープライズグレードのインテリジェントオートメーションとは何か、また従来のRPAと異なる点は何か。

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