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ニュース | 2020年05月19日

英国NHSがBlue Prismのデジタルワークフォースを採用し、 新型コロナウィルス感染症に対応

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英国NHSがBlue Prismのデジタルワークフォースを採用し、
新型コロナウィルス感染症に対応

Blue Prism社が 変革への技術基盤を提供

【2020年5月20日】 ロボティックプロセスオートメーション(RPA)のリーディングカンパニーであるBlue Prism社 (AIM: PRSM、本社:英国ロンドン、CEO:ジェイソン・キングドン、日本法人Blue Prism株式会社、本社:東京都港区、社長:長谷 太志)は、世界中が新型コロナウィルス感染症により影響を受ける中、英国の国民保健サービス(NHS: National Health Service)のネットワークが、Blue Prism のインテリジェントオートメーションプラットフォームの活用により、前例のない急激な業務量増加に対応していることを発表します。AIを搭載したBlue PrismのデジタルワーカーをNHSのリソースとして利用することで、幅広い業務の自動化が可能となり、NHSの最前線のスタッフはより多くの時間を医療サービスに割くことが可能になりました。

ここ数週間で、アヌリン・ベバン大学 保健委員会(Aneurin Bevan University Health Board)、ノーフォーク・ノーリッチ大学病院(Norfolk & Norwich University Hospitals)、モーレキャンベ・ベイ大学病院(University Hospitals of Morecambe Bay)、ノースイースト・ロンドン コミッショニングサポートユニット(North East London Commissioning Support Unit)、グレート・ウエスタン病院(Great Western Hospitals)、リーズ・ティーチング病院(Leeds Teaching Hospitals)がBlue Prismのプラットフォームを採用しました。このプラットフォームは、現在の危機との戦いを支援するだけでなく、患者へより良いサービスを提供するための持続可能で長期的な変革を実現する基盤にもなります。

1948年、ウェールズの国会議員であり保健大臣であったアヌリン・ベバンは、国民保健サービスのための先駆的なビジョンを実現させました。現在、彼にちなんで命名された委員会は、その運営に先駆的な技術を組み込むことで、ヘルスケアの未来を形作る最前線にいます。アヌリン・ベバン保健委員会のアシスタント・ディレクターである、マイク・オゴノフスキーは次のように述べています。「ヘルスケアのプロセスにインテリジェントオートメーションを取り入れることで、大きな利益を得ることができています。私たちにとって重要なのは、患者の体験と安全性です。プライマリーケア、救急サービス、セカンダリーケア、そしてコミュニティケアに戻るまでの患者の一連の体験を管理するシステム間のデータ移送を手動にて行うことは、エラーと遅延のリスクをもたらします。また、本来であれば、患者のケアに専念すべき高度な訓練を受けたスタッフの貴重な時間を奪ってしまうことにもなります。私たちは、Blue Prismのデジタルワーカーを活用することで、これらの課題を克服する機会を見出しました。患者へのサービス水準をこれまで以上に高めていくために、ヘルスケアのプロセスを再構築する第一歩を踏み出しています」

自動化による患者サービスへの好影響は、モーレキャンベ・ベイ大学病院でも認識されています。モーレキャンベ・ベイ大学病院のデジタルサービス部門の責任者であるマーク・ハドウィン氏は、次のように述べています。「過去4年間、私たちは小規模のRPAプロジェクトを成功に導いてきましたが、この技術の利点を拡大する時期に来ていると感じています。Blue Prismのプラットフォームを活用することで、その計画を加速させることができ、自動化する業務の幅を迅速に拡大することが容易になります。インテリジェントオートメーションを我々の全体的なオペレーションに適用するという我々の戦略的イニシアチブの目標の中心は患者体験を向上させることです。例えば、デジタルワーカーが予約、準備、予約後のフォローアップを支援することで、誰もがカスタマイズされた適切なコミュニケーションを受け取り、治療の各ステップを確認できるようになります。年間60万件もの予約が入っているため、そのようなレベルのカスタマイズされたコミュニケーションを積極的に手作業で行うことはできません。また、日々の患者記録システムの更新負担を軽減することで、医療スタッフが、患者サービスにより多くの時間を割くことができるようになる、と考えています」

また、Blue Prism Digital Exchange(DX)の機能により、既に実績のある自動化ソリューションを共有するNHS専用のコミュニティを設立することで、NHSネットワークの参加者は、自動化の展開をさらに加速しています。

患者サービスへのアクセス強化や、入院から外来サポートまでの患者とのコミュニケーションなど40以上の業務プロセスをカバーする事前に構築された自動化ソリューションのライブラリが利用可能となっています。 採用、新規採用者のオンボーディング、会計処理などの主要業務を支援する自動化ソリューションも、NHS専用のDXを通じて提供されています。各NHSネットワークの参加者は、一から自動化ソリューションの設計や構築を実施する必要がないため、デジタルワーカーの成果をこれまで以上に迅速に拡大することができます。各NHSネットワーク参加者は、急速に拡大している自動化ソリューション ライブラリに新たな資産を提供することで、恩恵を全国の他のメンバーにひろげ、公共部門の投資に最適な結果をもたらしています。

Blue Prism社は英国全土で新型コロナウィルス感染症への対応を支援

過去4年間、英国全土で50以上のNHSネットワーク参加者が、持続可能な変革を推進するためにBlue Prismのデジタルワーカーを採用しました。Blue Prism社は、この分野における豊富な知識とBlue Prismのプラットフォームの柔軟性を活かし、COVID-19対応プログラムを通じて、デジタルワーカーをスピーディーに稼働させてきました。

この取り組みの一環として、デジタルワーカーが現在支援している業務の一例を以下にご紹介します。

  • ロンドン全域での症例を特定するための呼吸器データの共有
  • 心理療法へのアクセスを改善するために、医療ネットワーク上の患者管理システムを接続
  • 病院が可能な限り効率的なサービスを提供できるように、バックオフィスの管理業務を自動化
  • 何十万人もの市民にサービスを提供している地域横断的な総合診療所へのeConsultationsリクエストの急激な増加への対応。新規の一般患者の予約プロセスを自動化することで、COVID-19感染のリスクを減らし、診療所に関わるすべての患者とスタッフに安全な環境を提供。
  • 医療従事者が英国の刑務所全体の患者を管理するためのCOVID-19追跡ダッシュボード用のデータを収集し自動でアップロード。
  • ケアホームから病院への患者紹介を迅速に行うために、800のケアホームからNHSメールへのアクセスを自動化
  • NHSスタッフのオンボーディングを迅速に行うために、新しいアカウント作成とスタッフの業務分担の複雑なプロセスを自動化

Blue Prism Cloud の創業者兼CEOのテリー・ウォルビーは次のように述べています。「今回の世界的な危機は、業務の俊敏性・適用力とは何かを再評価し、これまでにない規模の変化に対応することが、いかに重要であるかを再認識させてくれました。クラウドが提供するリアルタイムのスケーリング能力とデジタルワーカーのリソース配分の柔軟性により、企業は突発的な課題に対して、これまで以上に迅速に対応することができます。私たちは、NHSをサポートし、これらの重大な課題の克服を支援できることを非常に誇りに思っています」

※当報道資料は、2020年5月19日(現地時間)に、英国ロンドンにおいて発表されたプレスリリースの抄訳です。原文と本抄訳の差異に関しては、原文が優先いたします。予めご了承下さい。

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